今回は「終戦記念日」にちなみ、第二次世界大戦の遺物が沈む、ダイビングスポットをご紹介します。
「世界で一番幸せな国」とも称される、南太平洋の秘境バヌアツ。
皆様は、小さな島バヌアツに、戦争にまつわる有名なダイビングスポットがあるのはご存じでしょうか?
ダイビングの地として人気があるのはバヌアツ最大の島、サント島。(正式名称エスピリトゥサント島)
サント島はブルーホールやシャンパンビーチも有名ですが、ダイビングスポットとしても世界のダイバーから
人気がある島なんです。
第二次世界大戦中、太平洋で戦う際、アメリカ軍の最重要拠点の一つとしてサント島は存在していました。
基地や滑走路が整備され、1942年から撤退の1945年9月までの間に、延べ50万人もの兵士がサント島を訪れたそうです。
戦後、アメリカ軍は撤退時、不要となった装備・戦車などを島の東側海岸に捨てたそうです。
その投棄場所を現地バヌアツの人々は「ミリオンダラーポイント」と呼ぶようになり、現在では、
サント島のダイビングスポットの一つとなっています。
捨てられたブルドーザーやフォークリフトは、時を経て格好の漁礁となり、今では、バラクーダ、
ハナダイなどの群れが泳いでいます。
また、潜水可能な沈船として世界最大級の「SSプレジデント・クーリッジ」は、世界的にも有名な
レックダイブポイント。
もともと豪華客船として造船され、第二次世界大戦下で輸送船として改造されたクーリッジは、とても大きく、
その広大な範囲は1、2日のダイビングでは足りないほどだそう。
なかでも、一角獣に乗った女性の像が見られるダイニングルーム「ザ・レディ」がダイビングのハイライト。
その他、通り抜けできる箇所もいくつかあり、海中探検をお楽しみ頂けます。
バヌアツにお越しの際は、是非、サント島でのダイビングもご検討下さい。
Yamada