2015年3月17日火曜日

【ニューカレドニア】先祖代々の守り神

Bonjour!


本日はニューカレドニアのちょっと文化的なこと。
ニューカレドニアのいたるところで見かける、表情が独特の彫刻像についてです。


どのカナック(ニューカレドニアの先住民族であるメラネシア系の人々)の
酋長の中心にあるGREAT HUTへ続く入口
その入口の両脇は、複雑に彫刻が施された“家の守護神”として知られるドアポストにより守られています。
フランス語では、“chambranles”といいます。



ドアポストは象徴的な力強さを持った装飾が独特です。

伝統的なカナックの建築は社会構造の象徴です。
このドアポストは入口の両サイドに立っています。
戸口は1.5mという低さで、訪問者たちはなかに入るときかがまなければなりません。
酋長の存在に対して、尊敬の気持ちを示しながら敷居をまたぎます。


カナック・ドアポストは、地元では“houp”として知られる固有種の木、Montrouziera caulifloraの
しっかりとおおきく木目のある木から、代々、腕の立つ職人によって彫刻がされてきました。
また、ドアポストは、嵐やサイクロンなどで倒れた、枯れ木から作るべきだとされてきました。



このように、ドアポストは、未来の子孫たちの生活のために、敷居、家を守る
偉大な祖先たちの魂を象徴しているものなのです。


Merci!